ライクネスをどう組み込んだか|ロット・口座・停止判断を分けて考えた
ここまでの記事では、
守るための仕組みを使うことで、
僕の中で何が変わったのかを書いてきた。
利益だけではなく、
含み損の受け止め方。
判断の余地。
止めることへの意識。
負け方の見え方。
そういう部分が少しずつ変わっていった。
ただ、守るための道具は、
入れただけでは防具にならない。
実際の運用の中で、
どれくらいのロットで使うのか。
どの口座で受けるのか。
どんな日は止めるのか。
どこまでの損失を許容するのか。
そこまで決めて初めて、
守りとして機能し始めるものだと思う。
今回は、
僕がライクネスを運用の中にどう組み込んでいたのか。
ロット。
口座分離。
停止判断。
この3つを中心に書いていきたい。
ライクネスだけで守ろうとは考えていなかった
最初に書いておきたいのは、
僕はライクネスだけですべてを守ろうとは考えていなかったということだ。
どんなに便利な仕組みでも、
相場の動きを止めることはできない。
元の運用が大きく崩れれば、
受ける側も無傷ではいられない。
設定を間違えれば、
本来よりも大きなリスクを負う可能性もある。
止めるべき場面で止めなければ、
便利な仕組みがあっても普通に危ない。
というか、欲を出しすぎて無理に回すと普通に飛びます。
ナンピンマーチンを使う上で止めることは大事な選択肢。
だから僕の中では、
ライクネスは守りそのものではなく、
守るために用意した複数の手段の一つだった。
盾だけ持って旅に出るのではなく、
資金管理という防具。
口座分離という逃げ道。
停止判断という撤退手段。
その中に、
ライクネスを組み込むイメージだった。
まず考えたのは、利益ではなく受けるロットだった
運用を考える時、
以前の僕なら最初に利益を見ていた。
この設定なら、いくら増えるのか。
この運用なら、月に何%狙えるのか。
どれくらい早く資金を回収できるのか。
でも、
利益から逆算すると、
どうしてもロットを上げたくなる。
早く増やしたい。
早く回収したい。
せっかく使うなら大きく取りたい。
その気持ちは今でもよく分かる。
ただ、
ロットが大きくなれば、
含み損も同じように重くなる。
画面上では数値が増えるだけでも、
実際に自分の資金が減っていく場面では、
想像していた以上に冷静さを失う。
だから僕は、
どれくらい利益を出したいかではなく、
どれくらいの含み損なら冷静に受けられるか。
そちらからロットを考えるようになった。
利益を基準にロットを決めるのではなく、
自分が壊れない重さから決める。
可能な限り薄めたような小さいロット、
100分の1、500分の1、1000分の1、2000分の1など
試せるだけ試してみる。
地味だけど、
僕にとってはかなり大きな変化だった。
元の運用を、そのまま同じ重さで受けない
EAやコピートレードの運用には、
それぞれ運用者側の考えや設定がある。
もちろん、
それを否定するつもりはない。
ただ、
運用者と僕では、
資金量も違う。
許容できる損失も違う。
生活環境も違う。
画面を見られる時間も違う。
含み損への耐性も違う。
同じ運用を使っていても、
同じリスクを取る必要はないと思っている。
しょっちゅうしょっちゅうMT4やMT5の画面を見ている状況は
それはもう真っ赤な口座の時にメンタルが崩壊する。
これは僕の過去そのものだ。
できれば一週間は放っておきたい。
せめて1日1回くらいにしたい。
存在を忘れられるくらいの金額に抑え、
多少なりとも安心して、画面を見続けずに済む状態を作る。
もちろん、絶対に安全という意味ではない。
僕にとってライクネスは、
元の運用をそのまま同じ重さで受けるのではなく、
自分の資金や許容範囲に合わせて受け直すための仕組みだった。
利益を増やす方向に調整することもできる。
でも、
それより先に考えていたのは、
受ける負担をどう変えるか。
一度の逆行でどこまで傷つくのか。
その傷を抱えながら冷静にいられるのか。
という部分だった。
口座を分けることで、事故の範囲を限定した
僕は以前、
複数の運用を一つの口座にまとめてしまい、
大きな損失を出したことがある。
それぞれを単体で見れば、
耐えられそうに見えていた。
でも、
同じタイミングで含み損を抱えれば、
口座全体にかかる負荷は一気に大きくなる。
一つが苦しくなれば、
他の運用まで巻き込まれる。
増資した直後でも、
組み合わせ方を間違えれば、
あっという間に口座が壊れる。
その経験から、
口座を分けることの意味を強く感じるようになった。
安定を目指す運用。
検証中の運用。
高い利益を狙う代わりに破綻も想定する運用。
性質が違うものを、
同じ口座に押し込まない。
特に、
破綻の可能性を受け入れて動かすものは、
少額の隔離口座で運用する。
そうすれば、
一つの失敗がすべてを巻き込むことを防ぎやすい。
爆益や超爆益という言葉には魅了される。
僕もそれは同じだ。
でも、
裏を返せばその言葉は
爆薬・爆撃・爆弾・劇薬・諸刃の剣とも言い換えられる。
全てを飲み込んでしまう可能性があることを忘れないでほしい。
口座分離は、
利益を増やすための工夫ではない。
事故が起きた時に、
燃える範囲を限定するための防火壁だと思っている。
利率が上がっても、ロットまで上げないようにした
僕の運用では、
ライクネスを組み込むことで、
結果的に元の運用より利率が高く見える場面もあった。
時期や運用によって違いはあるが、僕の記録では、
一定期間の平均で元の運用の1.4倍から1.5倍ほどになったこともある。
もちろん、2倍以上の日もあるが逆ももちろんある。
半分だったりマイナスだったりと。
さまざまな要因が重なるため、常に同じ結果になるとは言えない。
さらに、
取引量に応じたキャッシュバックが加わることで、
利益の見え方が変わることもあった。
結果的に回収が早まり、利益を別口座へ逃がしたり、
稼働を止めたりしやすい状態を作れるということだ。
数字だけを見れば、
もっと増やしたくなる。
利率が上がったのだから、
ロットも上げればさらに増える。
そう考えたくなるのが人間だと思う。
僕も普通にそう思う。
でも、
利率が上がったからといって、
許容できるリスクまで上がったわけではない。
資金が増えたわけでもない。
相場が安全になったわけでもない。
元の運用が壊れなくなったわけでもない。
だから、
利率が上がった分を、
さらに攻めるための材料にするのではなく、
回収を早めたり、余裕を残したりするために使う。
僕はその方が、
守るという目的には合っていると思った。
含み損が軽く見えても、危険が消えたわけではない
ライクネスを使っていると、
受け方によっては、
以前より含み損の負担が軽く感じられる場面があった。
数字として軽くなることもあれば、
回収の見通しを持ちやすくなることもある。
これは、
精神的にはかなり助かった。
ただし、
ここで一番危ないのが、
含み損が軽く見えるから、
まだ大丈夫だと思ってしまうことだ。
守りの仕組みがある。
調整もできる。
以前より余裕がある。
そう思うと、
停止判断が遅れることがある。
本来なら止める場面でも、
もう少しいけるかもしれない。
まだ耐えられるかもしれない。
ここから戻るかもしれない。
そうやって引っ張ってしまう。
含み損の見え方が軽くなったとしても、
相場の危険度まで軽くなったわけではない。
ここは常に分けて考える必要があると思っている。
どうしても止めたくないのなら、
やはり口座分離が理に適っていると思う。
止める判断は、ライクネスの外側に置いた
僕は、
ライクネスを使っているから稼働する、
とは考えないようにしていた。
稼働させるか止めるかは、
相場の状態。
重要指標。
値動きの強さ。
時間帯。
自分が画面を確認できるか。
そういった外側の条件で判断する。
FOMCのような重要指標がある日。
急激な一方向の動きが出ている時。
値動きが通常より明らかに荒い時。
自分が落ち着いて管理できない時。
こういう場面では、
便利な仕組みがあっても止める。
特にめちゃくちゃ積むタイプのEAを回すのであれば
少しでもモヤっとしたら、僕は止める方を選ぶようにしている。
実際、上で挙げたような場面で無理に回し、僕は何度も口座を溶かしてきた。
ライクネスは、
危険な相場でも動かすための免許証ではない。
動かしてもよい場面で、
受け方を調整するためのもの。
この線引きは、
かなり大事だと思っている。
僕が運用前に確認していたこと
実際に動かす前は、
最低限いくつかのことを確認するようにしていた。
この口座で受ける理由はあるか。
ロットは自分の許容範囲に収まっているか。
他の運用と同時に含み損を抱えても耐えられるか。
今日の相場は普段より荒くないか。
重要指標の予定はないか。
自分が停止判断をできる状態か。
想定外が起きた時に、どこで撤退するか。
毎回すべてを完璧に守れたわけではない。
守れずに失敗したこともある。
利益を見て欲が出たこともある。
止める判断が遅れたこともある。
それでも、
何も決めずにボタンを押すよりは、
かなり違った。
変な話、EAって入金してボタンをポチっとすれば稼げる。
放置で稼げるかもしれない。
みんな大好き不労所得の完成だ。
誰しも放置が理想かもしれない。
でも、
放置できることと、安全に放置できることは別だ。
状況を確認しない時間が長いほど、
異変への対応が遅れる可能性もある。
運用前に答えを用意しておくことで、
相場が荒れた時に考えることを少し減らせる。
人は含み損を抱えてから、
冷静にルールを作ることは難しい。
だから、
動かす前に決めておく。
それも、
守るための仕組みの一部だと思っている。
守りは、一つの設定ではなく全体設計だった
ライクネスを使い始めた頃は、
一つの便利な仕組みを手に入れた感覚があった。
でも、
実際に運用を続ける中で分かったのは、
守りは一つの設定では完成しないということだった。
ロットを抑える。
口座を分ける。
危ない日は止める。
重要指標を避ける。
含み損の上限を考える。
欲が出た時ほど設定を変えない。
そういった小さな判断を重ねることで、
ようやく守りらしい形になる。
ライクネスは、
その中で受け方を調整する役割を持っていた。
でも、
最後に止めるのは自分だ。
どこまで受けるかを決めるのも自分だ。
どれだけ便利な道具があっても、
運用全体を守る責任まで、
道具に預けることはできない。
つまり、
朝仕事前にEAを稼働させて帰ってきたら稼げてますか?
と聞かれれば、答えが「Yes」の日もある。
でも、道具にすべてを預けるほど、「No」になる日も増えるかもしれない。
僕はそのくらいに考えておいた方がいいと思っている。
次は、実際に助かった場面と失敗した場面を書く
ここまで、
僕がライクネスをどのように運用へ組み込んでいたのかを書いてきた。
ロットを、
利益ではなく自分が耐えられる重さから考える。
性質の違う運用は、
同じ口座にまとめない。
利率が上がっても、
その分まで攻めに使わない。
危険な相場では、
仕組みを過信せずに止める。
こうした使い方をすることで、
以前より守る余地は作りやすくなった。
ただ、
いつも綺麗に守れたわけではない。
入れていて助かったと感じた場面もあれば、
過信や判断の遅れで失敗した場面もある。
次の記事では、
どんな時に助かったと感じたのか。
どんな時に守りきれなかったのか。
実際の運用から何を学んだのか。
良かった部分だけではなく、
失敗も含めて書いていこうと思う。
稼げている部分もあるけど、失敗もたくさんしている。
万能ではない。
それでも、トータルで逃げやすくし、生き残りやすくする。
その結果として資金が残り、増えているなら、僕にとっては勝ちだ。
防具を持ったから、
攻撃を受けなくなるわけではない。
傷を負った時に、
致命傷になりにくくする。
逃げるための時間を残す。
僕にとってのライクネスは、
そういう役割を期待して使っていた仕組みだった。
この記事で書いている「守るための仕組み」について、僕が実際にどう見ていたのかをこちらにまとめました。
ライクネスを「楽する道具」ではなく、「丸腰で相場に立たないための防御手段」として見ていた理由を書いています。
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